コラム

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肺がんを知る

■肺がんとは?

 肺の気管、気管支、肺胞(酸素を取り込む袋状の器官)の細胞が何らかの原因でがん化したものです。

肺がんは世界的にも、がんによる死亡者数のトップで、世界中で年間130万人ほどの方が亡くなっています。
日本でも、がんで亡くなった人数を部位別に見ると肺がんは第一位となります。また、2012年に新たにがんと診断された人の内、肺がんと診断された方は約11万人で、全体の中で三位を占める数となっています。肺がんの死率・罹患率は40歳代後半から増加しはじめ、高齢になるほど高くなっていきます。男性に多く、男性の肺がん死亡率・罹患率は女性の2~3倍に上ります。

■肺がんの原因

 最大の原因は喫煙とされています。しかし、たばこを吸わない人も発症します。諸説ありますが、よく取り上げられる原因は以下のような物です。

・喫煙
・アスベストやクロム
・大気汚染(化学物質)
・生活習慣
・遺伝的要因

■肺がんの症状

・治りにくい咳
・血痰
・胸の痛み
・呼吸困難(途切れや息苦しさ)
・声枯れ

これらの症状は、他の呼吸器の病気でも現れ、なかなか区別がつきません。また、進行の度合いに関わらず、自覚症状がほとんどない肺がんも多くあります。このような症状が長く続く場合には、医療機関の受診をお勧めします。喫煙歴のある40歳以上の方は、特に注意が必要です。

■肺がんの予防

喫煙している場合は禁煙が最も重要です。自身だけでなく、受動喫煙による周囲の人への影響を考えても大事なことと言えます。また、定期的にがん検診を受けて早期発見を心掛けることです。これらの検査を是非定期的に受診して下さい。

・胸部エックス線検査
・胸部CT検査
・喀痰細胞診

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