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健康豆知識~乳がん~『遺伝性乳がん』

『遺伝性乳がん』という言葉を聞いたことはありますでしょうか??米女優のアンジェリーナジョリーが乳房の切除・再建をして話題になりました。遺伝性乳がんとは、BRCA1、BRCA2とういう遺伝子に変異を持つ乳がんのことです。特徴として、若年性で乳房の両側に発症しやすく、卵巣がんの発症にも関わります。下の表は、BRCA1、BRCA2のどちらかに変異があった場合の発症リスクを表しており、50歳を境に発症リスクが高くなっているのがわかります。海外では、これらのデータより医師が問診をした上で検査し陽性が認められた場合に予防的手術が考慮されることがあります。しかし、日本では保険適用外のため20~30万円程度の費用がかかります。今後、保険適用になることで普及していく検査だと考えられます。

遺伝性乳がんは理解できたが、検査費用も高額なのでなかなかという方も多いと思います。では、どうすればよいのか??現状では、定期的な乳がん検査(マンモグラフィー、乳腺超音波検査)を受け、月に1度の自己検診をおすすめします。特に重要なのが、自己検診です。なぜならば、乳がん経験者から「しこりを感じて、検査を受けたら乳がんだった。」というのをよく聞きます。また、乳がんは徐々に大きくなるので検査を受けているから大丈夫と安心するのではなく、日常から意識することが非常に重要と言えます。ぜひ、入浴時に自己検診してみてください。最後に、全乳がんの1%弱は男性の乳がんです。男性の方もしこりを触れた場合は、受診をしてください。

遺伝性乳がんのリスクファクター
家族(父方・母方の血縁者)に乳がんの人がいて、以下の項目にひとつでも当てはまる場合は、一般の人より乳がんの遺伝子を持っている可能性が高いと考えられます。

□ 40歳未満で乳がんを発症した人がいる
□ 年齢を問わず卵巣がんを発症した人がいる
□ 男性で乳がんを発症した人がいる
□ 父方・母方どちらか一方の家系内で、2人以上乳がんや卵巣がんを発症した人がいる

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