コラム

COLUMN

肺腺がん

ここ数年、報道などで耳にする機会の増えたがんの1つが
「肺腺がん」ではないでしょうか。

比較的若い方がかかられたり亡くなられたりしたことで、最近特に耳にする機会が増えたように思います。
肺腺がんとはどんながんなのでしょうか、ただの肺がんではないのでしょうか。今回はこの肺腺がんの話をしたいと思います。

■肺がんの種類
一口に肺がんと言っても、実は様々なタイプがあります。がんが発生した組織や、できた部位によって分類され、大きく分けると以下の4つになります。

肺腺がんは、肺の腺組織と呼ばれるところから発生するがんを指し、気管支末端など肺の末梢部や奥の方(=肺野)にできやすいがんです。

■肺腺がんとは
肺腺がんは珍しいがんではありません。むしろ肺がんの中では一番多いタイプのがんです。発生率には男女差があり、肺がんの内男性では4割、女性では7割以上を肺腺がんが占めています。(男女全体でみると全肺がんの約60%を占める)以前は肺腺がんと肺扁平上皮がんの割合はほぼ同じでしたが、近年は肺腺がんが多くなっています。

■肺腺がんの特徴

● 初期にはほとんど自覚症状がない
● 喫煙との因果関係が薄く、非喫煙者も発症しやすい
● 男性より女性に多い

肺腺がんは、早期にはほとんど症状がありません。そのため、健康診断などの際に偶然見つかるというケースが多いです。

肺がん自体が初期症状のわかりづらい病気ですが、肺腺がんは前述のとおり肺の末梢部に好発するため、かなり進行するまで症状が現れないことが多いのです。

■肺腺がんの原因

肺腺がんは男性より女性に多いことから、近年ではがんの発生に、エストロゲンなどの女性ホルモンが関与しているのではないかと考えられはじめています。その他アスベストや化学物質など有害物質の吸引、慢性肺疾患などが肺がんの代表的な原因とされています。肺がんの原因といえば、一番に喫煙習慣が挙げられるかと思いますが、肺腺がんは他のタイプの肺がんに比べると、たばこの影響が比較的小さいとされています。

たとえば肺扁平上皮がんは喫煙の有無で罹患率が10倍も違いますが、肺腺がんでは2倍程度の差となっています。非喫煙者の方ががんになった時、「たばこを吸っていないのに、どうして肺がんになったのだろう」と思われることがあるかもしれません。肺腺がんのようにたばこの影響の小さいタイプのがんもあることを知っていると、少し納得しやすいかもしれません。

■肺腺がんの予防

肺腺がんが喫煙の影響が小さいと言っても他のタイプと比較した場合の話で、前述のように肺腺がんの場合も喫煙によって罹患率は2~3倍高くなります。

喫煙はがん以外の呼吸器疾患の原因ともなり、その呼吸器疾患が発がんのリスク因子ともなりえますので、肺がんの予防・治療に禁煙は丌可欠です。また、肺腺がんはかなり進行するまで症状が現れないことが多いため、早期発見には胸部CT検査など、定期的な肺がん検診を受けることが大切になってきます。(獅童さんも定期健診でがんが判明したということです)

肺がんはたばこを吸っている人、高齢の人だけの病気ではありません。どうぞ生活習慣に気を付けて、また来年も健康診断をご受診下さい。

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