健診豆知識 ~ 骨粗鬆症 ~
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)という言葉を聞いたことはありますか?運動器の衰えによって、要介護になりやすい状態を表す新しい言葉です。世界でも有数の高齢化社会となる日本において、危険性が高くなるのは避けられない問題です。まさしく国民病となり得ます。
今回はロコモティブシンドロームの代表的な疾患である『骨粗鬆症』について述べます。
骨粗鬆症は、骨の中がスカスカの状態になり、骨がもろくなる病気です。生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗鬆症による骨折から要介護状態になる人は少なくありません。特に女性では注意が必要です。閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下すると急激に骨密度が減ります。
<検査>
DXA(デキサ)法:2種類のX線を使って、全身のほとんどの骨を測ることができる。
腰の骨や太ももの付け根の骨密度を正確に計測できる。
骨代謝マーカー(血液検査):骨の新陳代謝の速度知ることができる。
超音波法:かかとの骨に超音波をあてて測定する。
健診などで行われるもっともポピュラーな検査です。
<骨密度の基準値>
基準の80%以上:正常
70~80:骨量減少(要注意)
70%未満:骨粗鬆症
<予防>
・適度な運動
・日光浴
・バランスのよい十分な栄養
<要注意>
・身長が縮んだ
・背中や腰が曲がってきた
・立ち上がる時や重いものを持つ時に、背中や腰が痛む